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2011年04月18日

渡敬株式会社 「知恵の経営」実践モデル企業に認証

 京都商工会議所 知恵産業推進室の支援先である株式会社渡敬(代表取締役・渡辺一生社長)が京都府知恵の経営実践モデル企業に認証されました。
 渡敬さんは、帯締、羽織紐などの組紐を主に扱う和装小物の企画・製造・卸を行っています。「組み」と「色」に強みを持ち、創業以来85年間、三ツ杵印のブランドを大切に育んでいる企業です。
 今回は、渡辺社長、酒井部長に、報告書作成を支援した知恵産業推進室の谷口・梨木支援員がインタビューしましたので、ご紹介させていただきます。


     認証書を手にした渡辺社長

会社概要
【会社名】 渡敬株式会社
【創 業】 大正14年
【 代 表 者 】 代表取締役社長 渡辺 一生
【従 業 員 数】 18人
【事 業 内 容】 和装小物製造卸
【本社所在地】 京都市中京区堺町通三条下る道裕町148番地
【Webサイト】 http://www.wata-kei.co.jp/

Q 知恵の経営報告書を作成しようと思ったきっかけはなんですか?
社長:従来の仕事の進め方は販売中心型でしたが、
    現状のままでは環境変化についていけないという危機感を抱いておりました。
    そのような時期に京都商工会議所の経営革新塾がありましたので、
    経営幹部に意識改革のきっかけとして参加をしてもらいました。
    そこで知恵の経営報告書作成を勧められたことがきっかけです。

Q 報告書をまとめていく際に苦労された点はどんなところですか?
酒井:普段、何気なく用いている専門用語・業界用語を業界以外の方にも
    理解していただけるように表現することが難しく苦労しました。
    また、報告書としてまとめるのは、普段書く文章とは異なる部分も多く、
    戸惑いがありました。
    幾度となく書き直しをしましたので、
    その報告書を集めると相当な厚さになると思います。
    また、パソコンの操作にも苦労するところがありましたが、
    おかげで今は随分使いこなせるようになったと思います。

Q 報告書を作成されて良かった点はありますか?
酒井:私を含め、経営幹部にとって良かった点は、
    報告書作成の際の創業時から紐解くプロセスで、
    過去からの強みの蓄積に気づいていなかったことが沢山あることがわかったことですね。
    例えば、三代続いている三ツ杵ブランドのエピソードや創業者の想いなど報告書作成を
    きっかけに知ることができました。
    また、普段から行っている当たり前と思っていた「商品の色出し」や、
    「仕入れ先へ色見本の提供」などのプロセスそのものが自社の強みとなっていること
    などを改めて認識することができ、考えが整理されたと思います。
社長:また、社員全員に対し、今回作成した「知恵の経営報告書」を1冊ずつ配布し、
    説明会を開催しました。
    その結果、若手社員の渡敬への理解が深まるとともに、
    全社員が渡敬に対する愛着と誇りを持つことに繋がり大変喜んでいます。
    また、当社では「(英語版)知恵の経営報告書」も同時に作成しました。
    英語版を作っているのはひょっとしたら当社だけでかもしれませんね。
    これは、京都プレミアムという京都商工会議所さんなどが行っている伝統産業等の
    海外市場拡大に向けたプロジェクトで、パリの展示会に参加した際に、
    現地のバイヤーさんなどに当社のことを深く知っていただくためのツールとして
    英訳したものです。
    これにより、当社の熱意も伝わり、評判は良かったです。

Q 本所の支援はいかがでしたか?(支援員と専門家(中小企業診断士)が担当)
社長:非常に熱心に支援していただき感謝しております。
    論理の組立など、考えを整理するのにとても助けていただきました。
酒井:報告書作成の際には、随分悩ましてくれましたが、
    今思えば徐々にステップアップするように支援していただいたことが良くわかりました。
    ありがとうございました。

Q これから報告書を作成される方へのメッセージをお願いします。
社長:知恵の経営報告書は、
    今まで意識していなかった自社の知恵(強み)に気づかせてくれました。
    当社にとっての一番の知恵は「色」ですが、
    今後もその色を守り続けるための管理方法・活用方法を見直ししているところで、
    若手社員への教育に役立てています。
    また、対外的には、今後、新規顧客開拓などにも活用していきたいと考えています。
    これにより当社への理解が深まるものと期待しています。
酒井:これから報告書を作成される方も、きっと新たに気づきが沢山あると思います。
    そしてその強みを経営に役立てることができることと思います。


         (英語版)知恵の経営報告書
  


Posted by 知恵ビジ at 18:22Comments(0)