2015年04月20日
山元染工場様 「知恵の経営」実践モデル企業に認証
京都商工会議所 知恵産業推進室の支援先である
山元染工場(代表 山元 宏泰)様が、
京都府「知恵の経営」実践モデル企業に認証されました(平成27年2月)。
認証書を手にする山元宏泰社長(右)と桂子氏(左)、久仁子氏(先代:右)
山元染工場様は、舞台やテレビ、映画等で使用される衣裳を受注生産し、貸衣装店等に納品する事業を中心に展開していらっしゃいます。
商品分野として、①踊り・祭・イベント衣裳、②舞台演劇衣裳、③映画・テレビ時代劇衣裳、④ふろしき加工品、足袋地染加工等を取り扱い、製造面では、主に型友禅によるデザイン・染め加工・金彩・縫・仕立を一貫して手掛けておられ、完全オーダーメイドで対応される同社のスタイル、商品は顧客から高い評価を受けておられます。
初代から現・四代目までを通し、同社は時代ごとに求められる技術や表現力を磨き継承しながら、顧客との深い関わりを大事にし、難しい要望にも責任感を持って応える姿勢で独創的なものづくりを続けていらっしゃいます。
作業風景
今回は、代表の山元 宏泰様と桂子様にインタビューしましたので、 紹介させていただきます。
<概要>
事 業 所 名 山元染工場
代表取締役 山元 宏泰
所 在 地
京都本社 京都市中京区壬生松原町9−6
事務所所在地 京都市右京区梅津後藤町7−39
事 業 内 容 舞台等衣裳専門製造一式 型友禅による染加工・金彩・縫・仕立
Q 「知恵の経営」(報告書)に取り組み始めたきっかけは何でしたか?
A
・平成25年に京都商工会議所への入会を考え、はじめて会議所を訪れた際、たくさんのセミナーについてのチラシを頂戴しました。そのなかの一枚に、「知恵の経営報告書」作成セミナーについてのチラシが入っており、「知恵の経営」について興味を持ちました。
当工場では、同年に事業を継承し、自社をもっと良くするために何かできないかと日々考えていたところでした。
Q 「知恵の経営」報告書作成目的は、何でしたか?また、どのようにして作成を始められましたか?
A
・自分たち夫婦が継承した山元染工場という事業所が、社会にとってどういう会社なのか、現在どういった問題を抱えているのか、なぜ現在まで残ってこられたのか、などをきちんと整理したいと考えました。まずはそこを自分たちで確認しないと、今後の方向性も決められないと思ったからです。
・現状を整理したうえで、これからの目標を家族全員で共有し、同じ方向を向いて頑張りたいと思いました。
Q 報告書をまとめていく際に苦労された点はどんなところですか?
A
・これまでの変遷についての文書などの資料がまったくといっていいほどなかったことです。
・毎日の業務とは別に、報告書作成のための時間を工面することに非常に苦労しました。
・「知恵の経営報告書」の構成や考え方について理解するまでに時間がかかりました。ですが、支援員の方や専門家の先生のお力を借りて、報告書作成の終盤にやっと理解しました。
Q 貴社の知恵の源泉はどのような点だと思われますか?
A
・初代から2代目、3代目が現在まで残してくれた設備やお客様との繋がりなど、85年の時間とともに蓄積された資産です。
・先代である山元久仁子、4代目である山元宏泰、嫁の山元桂子、家族全員の仲が良く、結束力が強いことが第一ではないでしょうか。
Q 本所の支援はいかがでしたか?(経営支援員が担当、および専門家派遣を活用)
A
担当支援員の方には、本当にたくさんの場面でサポートしていただきました。私が報告書作成のための時間をなかなか取れず、遅々として進まないときにも、辛抱強く励ましていただきました。私の拙い文章を細かく丁寧に添削してくださいました。経営の報告書以外のことでも、どんな細かいことでも相談に乗ってくださいます。本当に感謝しています。
絣柄(かすりがら) 四つ目菱
Q 報告書を作成されて良かった点はありますか?
A
当工場の現状が整理され、私たち夫婦の頭の中もずいぶんクリアになりました。当工場の次のステップが見えてきました。
また、世の中に向けたアピールの一歩としてホームページを作成中(→できれば完成報告したいところです)ですが、そのベースとなっているのが今回作成した「知恵の経営」報告書です。
Q これから「知恵の経営」報告書を作成される方へのメッセージをお願いします。
A
報告書作成のための時間の工面をはじめとして、様々な労力を要しますが、支援員の方や専門家の先生など、社外の方を巻き込んで自社について見つめ直す機会というのはなかなかないのではないでしょうか。報告書そのものが、とても貴重な資産になると思います。
Q 今後の抱負をお願いします。
A
ホームページをはじめとした、自社アピールをどんどんしていきたいと考えています。
また、「知恵の経営」報告書作成によって、浮き彫りとなった当工場の抱える課題をひとつひとつ丁寧にクリアしていきたいです。例えば、膨大な数に上る型紙データベースシステムの刷新も、時間はかかると思いますが、こつこつと進めていくことで、必ずお客様へのより良い商品提供に貢献すると考えます。
そうしたことひとつひとつの試みが重なって、売上の目標達成にも繋がると良いと思います。
オリジナルのテキスタイルブランド「ケイコロール」
宏泰様、桂子様、ありがとうございました。
山元染工場様の今後のご活躍が楽しみです!
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★京都商工会議所は、「知恵の経営」報告書の作成支援をしています。
お気軽にお問合せください。
・中小企業経営支援センター 知恵産業推進室
℡:075-212-6470
山元染工場(代表 山元 宏泰)様が、
京都府「知恵の経営」実践モデル企業に認証されました(平成27年2月)。
認証書を手にする山元宏泰社長(右)と桂子氏(左)、久仁子氏(先代:右)
山元染工場様は、舞台やテレビ、映画等で使用される衣裳を受注生産し、貸衣装店等に納品する事業を中心に展開していらっしゃいます。
商品分野として、①踊り・祭・イベント衣裳、②舞台演劇衣裳、③映画・テレビ時代劇衣裳、④ふろしき加工品、足袋地染加工等を取り扱い、製造面では、主に型友禅によるデザイン・染め加工・金彩・縫・仕立を一貫して手掛けておられ、完全オーダーメイドで対応される同社のスタイル、商品は顧客から高い評価を受けておられます。
初代から現・四代目までを通し、同社は時代ごとに求められる技術や表現力を磨き継承しながら、顧客との深い関わりを大事にし、難しい要望にも責任感を持って応える姿勢で独創的なものづくりを続けていらっしゃいます。
作業風景
今回は、代表の山元 宏泰様と桂子様にインタビューしましたので、 紹介させていただきます。
<概要>
事 業 所 名 山元染工場
代表取締役 山元 宏泰
所 在 地
京都本社 京都市中京区壬生松原町9−6
事務所所在地 京都市右京区梅津後藤町7−39
事 業 内 容 舞台等衣裳専門製造一式 型友禅による染加工・金彩・縫・仕立
Q 「知恵の経営」(報告書)に取り組み始めたきっかけは何でしたか?
A
・平成25年に京都商工会議所への入会を考え、はじめて会議所を訪れた際、たくさんのセミナーについてのチラシを頂戴しました。そのなかの一枚に、「知恵の経営報告書」作成セミナーについてのチラシが入っており、「知恵の経営」について興味を持ちました。
当工場では、同年に事業を継承し、自社をもっと良くするために何かできないかと日々考えていたところでした。
Q 「知恵の経営」報告書作成目的は、何でしたか?また、どのようにして作成を始められましたか?
A
・自分たち夫婦が継承した山元染工場という事業所が、社会にとってどういう会社なのか、現在どういった問題を抱えているのか、なぜ現在まで残ってこられたのか、などをきちんと整理したいと考えました。まずはそこを自分たちで確認しないと、今後の方向性も決められないと思ったからです。
・現状を整理したうえで、これからの目標を家族全員で共有し、同じ方向を向いて頑張りたいと思いました。
Q 報告書をまとめていく際に苦労された点はどんなところですか?
A
・これまでの変遷についての文書などの資料がまったくといっていいほどなかったことです。
・毎日の業務とは別に、報告書作成のための時間を工面することに非常に苦労しました。
・「知恵の経営報告書」の構成や考え方について理解するまでに時間がかかりました。ですが、支援員の方や専門家の先生のお力を借りて、報告書作成の終盤にやっと理解しました。
Q 貴社の知恵の源泉はどのような点だと思われますか?
A
・初代から2代目、3代目が現在まで残してくれた設備やお客様との繋がりなど、85年の時間とともに蓄積された資産です。
・先代である山元久仁子、4代目である山元宏泰、嫁の山元桂子、家族全員の仲が良く、結束力が強いことが第一ではないでしょうか。
Q 本所の支援はいかがでしたか?(経営支援員が担当、および専門家派遣を活用)
A
担当支援員の方には、本当にたくさんの場面でサポートしていただきました。私が報告書作成のための時間をなかなか取れず、遅々として進まないときにも、辛抱強く励ましていただきました。私の拙い文章を細かく丁寧に添削してくださいました。経営の報告書以外のことでも、どんな細かいことでも相談に乗ってくださいます。本当に感謝しています。
絣柄(かすりがら) 四つ目菱
Q 報告書を作成されて良かった点はありますか?
A
当工場の現状が整理され、私たち夫婦の頭の中もずいぶんクリアになりました。当工場の次のステップが見えてきました。
また、世の中に向けたアピールの一歩としてホームページを作成中(→できれば完成報告したいところです)ですが、そのベースとなっているのが今回作成した「知恵の経営」報告書です。
Q これから「知恵の経営」報告書を作成される方へのメッセージをお願いします。
A
報告書作成のための時間の工面をはじめとして、様々な労力を要しますが、支援員の方や専門家の先生など、社外の方を巻き込んで自社について見つめ直す機会というのはなかなかないのではないでしょうか。報告書そのものが、とても貴重な資産になると思います。
Q 今後の抱負をお願いします。
A
ホームページをはじめとした、自社アピールをどんどんしていきたいと考えています。
また、「知恵の経営」報告書作成によって、浮き彫りとなった当工場の抱える課題をひとつひとつ丁寧にクリアしていきたいです。例えば、膨大な数に上る型紙データベースシステムの刷新も、時間はかかると思いますが、こつこつと進めていくことで、必ずお客様へのより良い商品提供に貢献すると考えます。
そうしたことひとつひとつの試みが重なって、売上の目標達成にも繋がると良いと思います。
オリジナルのテキスタイルブランド「ケイコロール」
宏泰様、桂子様、ありがとうございました。
山元染工場様の今後のご活躍が楽しみです!
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★京都商工会議所は、「知恵の経営」報告書の作成支援をしています。
お気軽にお問合せください。
・中小企業経営支援センター 知恵産業推進室
℡:075-212-6470
Posted by 知恵ビジ at
12:41
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