2013年02月15日
株式会社ソナール 経営革新計画承認&京都府元気印中小企業認定
元気印の認定書と経営革新計画承認書を手にする佐野社長
京都商工会議所 知恵産業推進室の支援先である
株式会社ソナール(代表取締役・佐野英一社長)が
「難聴者支援用『移動体(バス・車両等)車載型磁気ループシステムの開発・製造・販売』」で
経営革新計画承認と京都府元気印中小企業認定を取得されました。
ソナールさんは全国の公共施設を中心に難聴者の支援設備である
磁気ループ補聴システムを提供しているメーカーです。
今回は、佐野社長に知恵産業推進室の谷口支援員が
インタビューしましたので、ご紹介させていただきます。
会社概要
【会 社 名】 株式会社ソナール
【 創 業 】 2008年
【代 表 者】 代表取締役 佐野 英一
【 従業員数 】 3名
【 事業内容 】 福祉機器・医療用電子機器の設計、製作、施工、保守、販売
電子情報・通信無線機器の設計、製作、施工、保守、販売
電気製品の販売、電気工事の施工
【所 在 地】 京都市下京区中堂寺粟田町93 京都リサーチパーク6号館302
【Webサイト】 http://www.sonar-loop.jp/
Q 経営革新と元気印にチャレンジされたきっかけを教えて下さい。
佐野社長:当社の難聴者支援用磁気ループ設備事業は、
公共施設の需要もある程度一巡し、
経営の安定と事業の拡大には、
難聴者の潜在ニーズを掘り起し、
市場を拡大する必要がありました。
そこで、今回、難聴者の要望と厚生労働省の開発事業で
一定のメドを立てた
「移動体(バス・車両)車載型磁気ループシステム」を実用化し、
販売することで、経営基盤の強化を図ることとしました。
Q 磁気ループシステムについて簡単に教えてください。
佐野社長:補聴器や人工内耳は高性能な集音器ですが、
人の多い場所や外出先では、
環境音などのために内容が聞き取りにくい状況になりがちです。
そのような状況を改善する設備が磁気ループです。
磁気ループ設備は支援エリア内で
本人の補聴器等にもともと付いている
「T(テレコイル)」モードに切り替えるだけで
クリアな聞きたい音声だけが聞き取れます。
当社の製品は大型施設から一対一の窓口応対まで幅広く対応しています。
Q 今回の計画に込められた思いについて教えて下さい。
佐野社長:難聴者の方も移動の際には、
バスや電車等の移動体(乗り物)を利用しますが、
実際には車内や構内の緊急放送などは
補聴器等では聞き取れていない状況です。
難聴者は緊急放送など聞き取れないため、
次の行動に移れず、大変不安な状況になります。
現状では、バスや鉄道、自動車などにおける
我が国の聞こえの支援はほとんどなく、
当社のシステムが標準化されれば、
難聴者の日常生活における不安が大きく解消されます。
Q 既に実際の路線バスに試験搭載しているそうですね。
佐野社長:現在、萩市(循環バス2台)、
宇部市(路線バス)に機器を無償提供し、
実車に試験搭載しています。
全国で初のループ搭載バスであり、
これまでのところ特にトラブルもなく、
難聴者の方々からもご好評をいただいています。
ぜひ地元の京都でも普及していければと思っています。
萩市循環まあーるバス
Q 京都商工会議所の支援はいかがでしたか?
佐野社長:商工会議所の皆様はじめ識者の方々の
難聴者支援設備への理解と支援に励まされました。
今後更に推進していかねばと新たな意欲が湧いてきます。
今後共、ご支援よろしくお願い致します。
Q 最後に今後の抱負をお願いします。
佐野社長:今回の経営革新計画等を着実に実行していきたいと思っています。
難聴者の方々の不便・不安を解消するためにも、
関係各位に働きかけていきたいと思います。
磁気ループシステムを搭載したバスやタクシーを
街中で見かける機会が増えるのが楽しみですね!
京都商工会議所では、
経営革新や元気印など中小企業の皆様の成長発展を後押しする
様々な公的認証制度の申請支援等を行っております。
お問い合わせは、知恵産業推進室またはお近くの支部まで。
http://www.kyo.or.jp/kyoto/kyosho/information.html
Posted by 知恵ビジ at
13:57
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