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2016年01月20日

2016年01月05日

二九精密機械工業株式会社様 「知恵の経営」実践モデル企業に認証

京都商工会議所 知恵産業推進室の支援先である
二九精密機械工業株式会社(代表取締役社長 二九 良三)様が、
京都府「知恵の経営」実践モデル企業に認証されました(平成27年12月)。

               認証書を手にする二九良三社長

二九精密機械工業様は、1917年に「りん」や蝋燭立て等、仏具の金属加工を行う店として創業されました。1953年に法人設立以降、仏具加工専念から脱却し、ねじの金型製造といった金属加工を始め、最新設備の導入や従業員の増員も行い、更なる事業の拡張及び効率化を図ってこられました。そのような中でも、創業以来培ってきた職人技も大切にし、触覚、視覚、聴覚、嗅覚を研ぎ澄ませ、機械が行った作業を一つ一つ丁寧に確認し完成度の高いものを目指す方針を貫く手作業(ソフト)とオートメーション(ハード)の融合を確立していらっしゃいます。
今日においても順調に事業の幅を広げ、分析機器、医療関連器具及び部品、半導体分野向けの金属加工部品を提供されています。更に、2009年には、世界唯一のβチタン合金小径パイプ製造技術を独自に生み出し、「曲げに強く、錆びにくい血液分析装置用ノズル」他、オールチタン製の高級自転車、軽量高機能車椅子、単孔式腹腔鏡等の開発を通じ、自社ブランドの確立にも注力しておられます。
今回は、代表の二九様にインタビューしましたので、 紹介させていただきます。
<概要>
 事 業 所 名     二九精密機械工業株式会社
 代表取締役社長  二九 良三
 所  在  地     京都市南区唐橋経田町33-3
 TEL / FAX     075-661-2931 / 075-661-2937
 事 業 内 容     精密機械部品加工、βチタンパイプの製造、ほか
 ホームページ   http://futaku.co.jp/



Q 「知恵の経営」(報告書)に取り組み始めたきっかけは何でしたか?
A  会社として京都府の認証制度を積極的に活用し、企業の強みを発信していきたいと考えていたときに、京都府のホームページで「知恵の経営」実践モデル認証制度のことを知り、財務諸表からでは見えない会社の強みを把握し、業績の向上に繋げていくという知的資産経営の考えに賛同し、是非取り組みたいと考えました。

 
Q 「知恵の経営」報告書作成目的は、何でしたか?また、どのようにして作成を始められましたか?
A ・主な目的として、社内におけるビジョンの共有が挙げられます。弊社では急激な人員数の増加に伴い、情報の共有が困難になってきていた為、年齢や雇用形態に関係なく会社のこれまでの経緯や今後の課題について統一的に理解を深める手段が必要であると考えました。
  ・作成の開始に当り、京都商工会議所に相談に伺い、今後の支援をお願いいたしました。また、「知恵の経営」入門セミナーに参加し、既に認証を受けた企業の話を聞くことで、作成のイメージを深めていきました。 

Q 報告書をまとめていく際に苦労された点はどんなところですか?
A 無形の資産をわかりやすく文章化することが難しく感じましたが、文章化することで逆に周囲に強みを効率的に伝えることが出来ました。また、作成にあたり従業員とのコミュニケーションを重ねる事で、会社をより良く、強くしていこうという皆の目標達成に向けた一つの手段となり、共通の認識を持つ事が出来ました。

Q 御社の知恵の源泉はどのような点だと思われますか?
A 限りある経営資産を最大限に活用すべく、全社で取り組んでいる点だと考えます。例えば人的・設備的な制約に関しては、各機械への独自ノウハウを活かしたプログラム設定、効率的な生産計画を追求する事で、同じ稼働時間で、品質の良いものを多数生産できるように工夫しておりますし、知名度の不足に関しては積極的に公的支援を活用し、有意義な広報活動が出来るよう取り組んでいます。

Q 本所の支援はいかがでしたか?(経営支援員が担当)
A 弊社の場合、まず「知的資産」やそこから生まれる「知恵」の概念を丁寧に説明して頂いた事で、作成のポイントを理解する事が出来ました。また、アウトラインの作成から語彙的な内容に至るまで、何度でも理解できるまで付き添って頂いた事が非常に心強く、最後まで投げ出さずに意欲的に取組むことが出来ました。

Q 報告書を作成されて良かった点はありますか?
A 以前は会社について知りたいという人に渡す資料と言えばパンフレットのみでした。今回報告書を作成したことで、会社の歴史や様々な取組についてより具体的かつしっかりと伝えることができるツールが増えました。また、実践モデル企業として認証していただいた事で、「強みの発信や社内制度の充実化に熱心な企業」という印象を与える事が出来たのではないかと思います。

Q これから「知恵の経営」報告書を作成される方へのメッセージをお願いします。
A 報告書の作成には多くの労力と時間が掛かります。ですが、その労力と時間は、会社の強み・弱みの分析、ひいては「知恵」の活用による事業の発展の基盤づくりに他なりません。作成の目的を明確にし、それを達成する為にどのような情報が必要かを考えながら作成していくことで、報告書を画餅に帰さず、有意義なものに出来ると考えます。折角貴重なお時間を割いて作成されるのですから、単に実践モデル企業としての認証を得る事だけでなく、今後の経営の指針になるようなものを目指して頑張って欲しいです。

Q 今後の抱負をお願いします。
A 実践モデル企業として認証を受けたことがゴールではありません。報告書を作成する中で見出した強みを発信し、弱みを克服すべく、来年度の経営計画に活かし、業績の向上に取り組んで参ります。

 
二九様、そして報告書作成にご協力いただきましたスタッフの皆様、ありがとうございました。二九精密機械工業様の今後の展開が楽しみです!
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★京都商工会議所は、「知恵の経営」報告書の作成支援をしています。
  お気軽にお問合せ、ご相談ください。
   ・中小企業経営支援センター 知恵産業推進室
    ℡:075-212-6470

  


Posted by 知恵ビジ at 09:42Comments(0)