2010年11月02日
㈲洛楽 「知恵の経営」実践モデル企業に認証
認証書を手にした細川社長(中央)と従業員のみなさん
京都商工会議所洛央支部と知恵ビジネス推進室が支援した㈲洛楽
(代表取締役・細川政裕社長)が京都府知恵の経営実践モデル企業に認証されました。
洛楽さんは、嵐電嵐山駅からすぐの“みやげもんや”さんです。
おもちゃ箱のような店内には、たくさんの商品が所狭しと並んでいます。
今回は細川社長に、報告書作成を支援した知恵ビジネス推進室の谷口支援員が
インタビューしましたので、ご紹介させていただきます。
会社概要
【会社名】 有限会社洛楽
【創 業】 平成3年
【 代 表 者 】 代表取締役社長 細川 政裕
【従 業 員 数】 9人(パート・アルバイト含む)
【事 業 内 容】 観光土産品小売業
【本社所在地】 京都市右京区嵯峨天龍寺芒の馬場町3-18
【Webサイト】 http://www.kyoto-arashiyama.com/koten/Koten-rakuraku.html
Q 知恵の経営報告書を作成しようと思ったきっかけはなんですか?
昨年の今頃、リーマンショックや新型インフルエンザで来店客が減少して悩んでいました。
その時期に参加した商工会議所のセミナーで、立命館大学の中森先生の「どの会社も、
規模に関係なく、目に見えない無形の『知恵』を使って商売している。」という一言が、
心に響きました。
創業以来20年間、何回かの危機を乗り越えられたのは、
当社も何かしらの「知恵」を持っていたからと気付き、報告書を作成しようと思いました。
Q 報告書をまとめていく際に苦労された点はどんなところですか?
苦労ばっかりでした(笑)。しゃべるのは得意なんですが、まとめたりするのは苦手で、
自分の国語力とパソコン・スキルのなさを痛感しました。
でも、このおかげで、少しは文章力やパソコン・スキルも身に付いたと思います。
Q 報告書を作成されて変わったところはありますか?
会社経営や店舗の棚卸しをすることで、自社を謙虚に見ることができるようになり、
初心に戻ることができました。
当たり前と思っていたことが本当は当たり前でなかったり。
例えば、店の前の清掃などは良い意味でそうですし、
納品された段ボールをお客様の見える場所にそのまま置いていたのは悪い意味でそうでした。
従業員からも始めはボロクソに言われていたのですが(笑)、
私が苦手なパソコンで報告書を作成する姿を見て、
従業員たちも途中から応援してくれるようになりました。
そうした苦労する姿を見せることができたのも良かったと思います。
また、報告書によって、お客様はもちろん社員や取引先、商品に対して、
私がどのように考えているかを示すことができ、それまでは私だけの「知恵」だったのが、
全社的に共有できるようになり、全員のベクトルを合わせることができました。
Q 本所の支援はいかがでしたか?(支援員と専門家(中小企業診断士)が担当)
みなさんには本当にお世話になりました。
期限がある中で、誰かに見てもらうことで、頑張ることができたと思います。
添削してもらっても、はじめは少し腹を立てたりもしていたのですが、途中で、
読み手のことを考えていなかった自分のおごりに気付きました。
専門家の先生には、店のレイアウトや掃除などのちょっとしたことでも褒めていただき、
気付きが多くありました。
そのことを従業員に伝えると、従業員たちもそれまで以上に喜んで仕事に
取り組むようになりました。
Q これから報告書を作成される方へのメッセージをお願いします。
とりあえずパソコンや国語力は必須です。
ワードやパワーポイントの基礎は身に付けた方がよいですし、
文章は人に読んでもらうものという意識を持ち、そうした書き方をすることが重要です。
また、評価委員会では、短い時間で頑張ってきたことをアピールしないといけないので、
120%出すぐらいのつもりで伝えて下さい。
評価委員を味方につけるつもりで話すといいと思いますよ。
最終的に受かる受からないは、どうすることもできませんが、
後悔だけはしないように頑張って下さい。
おもちゃ箱のような店内
Posted by 知恵ビジ at
18:17
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